空想と現実のはざま3
2009.07.20
エクレアみたいなものに乗せられ、しつこいくらいお墓から飛び出てくる首に、『ぬわぁ!』、『はっ』、『ひょえぇ』、『あ”ー何回でてくんねん』と声にならない声から怒りが徐々にこみ上げてきます。おばけといえど、人に怒りを感じさせるのですからナカナカなのです。
興味深き扉を開き、夢と希望に満ちあふれ、目を輝かせていた数時間前とは同一人物とは思えぬ疲れよう、これはどういうことか!と自分に対して訴えたいがそのような力もでず、ふらふらと足が動く方へ進んでいると、どういうことかどこでもドアの番人がどうもDJをやるらしく、来てくれとせがんでくる。
彼は、姿形に似合わず、踊る事が趣味らしく、なんでも一日2回だけ自らDJをやるのだというのである。この体で一体どんなパフォーマンスをするのだというのだろう、僕の好奇心をうずうずつついてくるのは、やはりこの彼以外にありえないのかもしれない。
そう思えば、湧き水のように力がわきあがり、織り姫も彼らのショーを見に来ているかもしれない・・・ポジティブシンキングの復活である。招待された席につき、しばらくすると彼が青色の雪男ともにやってきた。格好よすぎである。
彼らのDJぶりはすばらしく、いやすばらしすぎたのか、あるVIPゲストが興奮し、火を噴きだし、火の海となるアクシデントに見舞われたが、アヒル率いる消防隊の乱入で無事に鎮圧される。その際、僕はビッショビショになったのだが、なんとも清々しい夏の夜なので気にしないでいよう。

そうこうしているうちに、この騒がしい世界も静かになっていき、なんとまぁ、織り姫はみつからずであった。来年の7月7日には会えるだろうか。。。。しかしめげずにやっていきたい。この世界は想像以上に楽しく、好奇心に満ちあふれている。それに、あのどこでもドアの番人の彼がマグカップをくれたのだから!これをみるたび、僕はこの不思議な体験を思い出し、いつかの織り姫にこの体験を楽しそうに語る、妄想をするのである。

おわり
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