風車時間
2009.09.25

夢の世界を突然ひっくり返す目覚ましより早く目覚める。携帯を開き、時間を確認する。まだ仕事の準備をするには早い。
カーテンを開ける。まぶしい。
窓をあける。風がひんやり。
車が駆ける音がまばらに聞こえてくる。
それが静かさを際立てる。
なぜだか何かがふと終わった気がした。こんな朝はほんのり寂しい。けど始まりを考えると、ちょっぴり嬉しい。今日はなんだか朝から穏やかだ。
こんな穏やかな日でも、時間は変わらず経つもので、僕はいつも通りの時間に、いつも通りの仕度を始めることになる。
チクタク、チクタク、この1秒1秒のスピードより、スローな心境が時間に急かされ、蝕まれいるような間隔に襲われる。そして、通勤。
会社に着くころには、すっかり時間の虜でピリピリだ。すごく残念。あんな気持ちのいい状態で働く事ができればなんて幸せなんだろうって感じる。
ちなみに、一定以上の戦闘能力を持ち、穏やかな心を持ち、極端な危機感、強い怒り、悲しみに苛まれていると、サイヤ人になれるらしい。